GANTZ PERFECT ANSWER

先週に引き続き金曜ロードショーで放映された映画『GANTZ』の続編。オリジナルストーリーの完結編らしいです。

前作はボロクソに批判しました。とにかくひどい映画だった。
ただこの映画をきっかけに原画を見て漫画に関心を持ちました。で、この映画を観るにあたり漫画を6巻までだけど読んでみた。bookoffで1冊100円。

まず印象として漫画は映画になかったエロの要素がふんだんに入っている。ヤンマガらしい下品なセリフ回しや裸体描写が多く、映画との違いに驚いた。
例えば、電車に轢かれる前に主人公が読んでいた本は、映画では面接攻略本だったけど漫画はヤンマガを読んでおり、ヌードページを見ながら妄想を膨らませている。

とにかく漫画はエロと背景の描写力、人間の描き方(造形と内面)が魅力的であった。もちろん突っ込みどころも多々あるが漫画だから許せてしまえる範囲。

で今回の映画の話だけど、結論、前作以上にひどい内容だった。見なくてもわかるか。
とにかく映像が陳腐すぎ!大事な場面でいつの時代のCGよ?ってレベルで。
あと肝心要のストーリーというか脚本が全編通して未熟すぎて曖昧すぎる。
観客は付いていけない、というか引きますね。

一番チカラを入れてるであろうバトルシーンも今回のがつまらなかった。
黒服の連中と加藤のニセ星人と戦うわけだけど、しいて言うなら電車での戦闘は少し見入った。でも二宮氏が電車から吹き飛ばされホームを疾走するシーンには失笑。ださすぎるカメラワーク、それを補うはずのショボCG、そして二宮氏の走り方が速そうに見えない。なんだこれって。監督、寝てたのかい?
そしてだーらだらバトルシーンも長く意味不明な展開と強いのか弱いのかわからん黒服連中とスーツ君たち。
なんでこいつら戦ってんの?え、卒業生って何?え、なんで吉高がターゲット??これ一番の不明ですし、回収されずに終わりますね。小さいガンツも結局意味わからん。

星人も復讐復讐言ってるわりに手加減しすぎでしょ。一番最初に出た星人が一番えぐかったわ。

役者陣も吉高さんを筆頭に本当にひどい演技をされてました。もちろん演出した監督が一番駄目なんだけど、それでも酷い。
笑えるのが吉高が殺されるシーン。はっきり言って、一般人の吉高が一番討たれ強いってどういうこと?何回斬られても死なないからね。
二宮君も相変わらず演技がわざとらしいし見てられんわ。脚本がひどいからっていい訳にもならんレベル。
もちろん松山ケンイチ氏も同じ。特にアクション全然だめじゃん。マット・デイモン見習え。ていうか映画が似合わない。

あ、そうそう山田孝之の役って絶対いらなかったね。意味なさ杉。

で、散々命をクソみたいに扱ってきてあのラストですよ。笑えもしなかった。よくこんなお話を考えなすった。
高校生が見ても金返せって言うでしょうね。

この爆発は何?核爆発でみんな死んじゃうってオチかと思ったら、ま〜だ生きてんのね。もうアホらしくて見てらんないし、なにがPERFECTなANSWERなの?結局ガンツって何?星人って何?
なーんも答えないまま、二宮がガンツになって吉高に謎のメッセージ!遊園地そんな行きたかったの?ていうかそんなに仲良かったように見えなかったぞ。急に親密になってたけど、その辺の描写ゼロだしさ。3部作にしてたらもう少しそのあたりを描けてたかもな。セックスシーンが欲しかったわ。まあ純真無垢なお二人でしたってことか。

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ブルーレイで見ることはお勧めできません。映像の雑さが鮮明になるでしょう。