ここ数日(GW)に観た映画 その3 『アーティスト』『エンジェル・ウォーズ』『ピクシーズ/ラウド・クァイエット・ラウド』
5月6日、GW最後の日にようやく休日が取れ映画館へ行った。気分は最高だった。観る映画も超期待だったので。
結論から言う、この映画は大傑作です!!
歴史に残る名作と言い切っていいほど。よくぞこんな素晴らしい映画は今作ってくれたよ。観終ったあと誰かと分かち合いたくてラコステにショッピングに行ったほどwとにかく嬉しかった。
これが「映画」なんだよっていう。映画人よ、皆観てくれ。
話は、サレント期のハリウッド絶頂に始まり、時代はトーキーへ移っていく。その中でサイレントの売れっ子役者ジョージ(ジャン・デュダルジャン)はトーキー映画へ移行できずどん底まで落ちてゆく。同時にジョージに憧れていた女優の卵ペピー(ベレニス・ベジョ)は、トーキーで一気に華を咲かせる。
そしてあるとき事件が・・・。ここから怒涛のクライマックスまで一気に感動と興奮が襲い掛かります。
とまあ、ストーリーは在り来たりですが、ひとつひとつのシーンに無駄がなく最後までスクリーンに釘付けでした。
名シーンの連発ですが、一番最高だったのは、ジョージのタキシードと抱き合うペピーのチャーミング仕草。ベレニス・ベジョ、いい女優さんです。
この映画はモノクロで描いています。モノクロ時代をモノクロで描くのはよくあること。
しかしサイレント映画期をサイレントで描くというのは無いですよね、とんでもない発想。それが最高に良いんですが。
ほんの少しサウンドが入るときがあります、これドキッとするんですが、ものすごくハッとさせられます。
観てる方はサウンド有りが当たり前だったのに、久しぶりに聞くサウンドで驚く。音ってすごいなーって。
つまり、トーキーを否定しているわけでもないんです。
最後、ジョージはある決断をします。このラストも俺は大好きです。
サウンドはないけど、ミュージックは常に流れています。極上の楽しい楽しい音楽もあり、泣かせる音楽もある。
これが映画なんだー!本当に幸せな時間を過ごせた映画でした。
映画館のスクリーンで見てほしい。
しかしこれがフランス映画ってのが皮肉だねえ。米アカデミー賞まで取っちゃうんだから。
俺の観た回、まあお客が少ないこと。もったいないぞ!そうそう、ポテトチップスがこれほど食べにくい映画はないw
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勢い付いた俺は家に帰って
『エンジェル・ウォーズSuckerPunch』を観ました。録画消化です。期待していませんでした。
結局、程々に良かったです。『アーティスト』とは天と地ほどかけ離れたジャンルの映画ですが、素晴らしい造形美とアクションにはうっとり。音楽も良かったです。
話はよく分かりませんが、役者の魅力も引き出されていて、ガンツ見習えよって感じ。
監督ザック・スナイダー恐るべし。駄作『300』の汚名返上です。『ウォッチ・メン』もカッコイイとこ大いにありますが、映画として好きではないです。
一生懸命に観るには値しませんが、暇つぶしにはもってこい。
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次いで
『ピクシーズ/ラウド・クァイエット・ラウド』へ雪崩れ込む。録画。
伝説のオルタナバンド、PIXIESの2004年再結成ツアーのドキュメントです。
結論、数多くある音楽ドキュメント映画ですが、これ最高傑作です。めちゃくちゃ良かった。大感動こそしないが、考えさせること多しです。
生身のミュージシャンをまじまじ見たって感じ。ここまであらわに曝すなんて!しかも伝説のミュージシャンですよ、カート・コバーンも憧れたバンドですよ。かっこ良さゼロになった中年たちが一生懸命もがきながら世界を熱狂させる姿にはグッとくる。
メンバーがばらばらになりそうなとき、キム・ディールの笑顔は見てる側も救われた。
最初のギグでのキムのリアクションは新鮮で、あーおんなじ人間なんだなーと思った。演奏してるときほんと楽しそう。
ギターのジョーイがテレビ電話で娘と話すシーンは泣きそうに。ピクシーズのことがもっと好きなる映画だった。
しかし音楽家は孤独ですね。
大好きな曲「Debaser」「Here Comes Your Man」
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