サービス券で買ったもの-麦の穂をゆらすのはストロークスとローゼス!

先日BookOff様からくじ引きで頂いた5000円弱のサービス券。
これを今日使ってきた。結構悩んだ。なにせ片田舎の店である、品数はしれているので最新作や掘り出し物は期待できない。

昔、市川崑監督の名作『股旅』を見つけたときは驚いた。ネット中古市場ではかなりの高額で売られていて、これが確か2,000円くらいだった。隠れた名作です。斬新で面白い。

股旅 [DVD]

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で、購入したのは前から高額の為悩んでいた、
ケン・ローチ監督作『麦の穂をゆらす風』2500円。2006年アイルランド・イギリス合作。第59回カンヌ映画祭パルムドール作。このときの審査委員長はウォン・カーウァイ。この審査は素晴らしい。

1920年アイルランドが舞台。イギリス支配からの独立を求め、悲惨な内戦で兄弟、家族、恋人を引き裂いていく。自由を求め戦う人々の悲劇を包み込むように、アイルランド雄大な景色が非常に美しく対比され心打たれる。傑作。ただこういう政治思想や戦争を真正面から描くものが嫌いな人は観たくもないだろう。
雑誌表現者2012年1月号でこの映画を西部邁先生がコラムで触れられていた。名コラムだった。興味ある方は是非。
表現者 2012年 01月号 [雑誌]

表現者 2012年 01月号 [雑誌]


さてまだ2500円ほど余るので迷った。映画でこれ!ってのがない…。
文庫のドンキホーテ全6巻買おうか迷ったが今は読めないしもったいない。
ということで、CDコーナーへ。しかも250円500円コーナーでなくブルッジョワコーナーへ。価格無制限である。大げさか。
それからは早かった。
ぱっとThe Strokesの4th『ANGLES』([2011年発表)が目に入った。日本版で1250円はナイス。
うーむ、俺はストロークスの熱狂的ファンだった。デビューアルバムにしてゼロ年代最高のロックアルバム『IS THIS IT』(ある意味難解な曲の数々。それはシンプルな曲ゆえ。はまるまで時間はかかるかもしれないが、落ちた時は最後、ヤバい。)、2nd『ROOM ON FIRE』か辛うじて3rdまでは熱狂していた。そして4thが出るころには熱は冷めCDを買う気すら起きなくなっていた。もちろん視聴はしていたし、動画でも見ていた。ただ今一つ衝撃はなかった。しかしこの度無料で買えるので迷わず決めました。きっと爆音で聴けば胸を揺さぶるはず!
てことで軽く第一印象のレビューを。
1-イントロは好き。佳作程度か。らしいといえばらしい。
2-これはシングルカットされてた。ポップで口ずさみ易い。良曲。
3-前作から多様され始めた高速ピッキングと高速ドラムのアンサンブルがいい。でもそれ以上のものはない。
4-不穏なイントロからジュリアンのボーカル、コーラスがきもい。駄作。
5-らしい曲。サビがグッとくる。ジュリアンもいい。気に入った。
6-何これ。ださい駄作。
7-スローなナンバー。STROKES初バラードってか。
8-ふーむ。俺は求めてないよ、こんなの。
9-また暗い歌い出し。うんざり。
10-曲名。むむ、シンセが入ってる!新鮮な曲。サビが好き。
とまあ、1stの衝撃には遠く及ばない作品でした。もう少し付き合ってみたくはなった。
ストロークスのギターはアルバートが人気みたいだけど、俺は断然ニック派。とにかく大好きだった。学生のころはファッションを真似た。細いジーンズにヨレタTシャツとジャケット。もちハイカットコンバース。くしゃくしゃヘアがなんともイキがってた。ギターを弾く姿がキースにも似てて憎いほどかっこいい。ストロークス皆古着の着こなしが上手かった。あの頃は良かった、言いたくはないが本当にかっこよかったんだ。


Angles

Angles

Is This It

Is This It

そしてもう1枚、オアシスの親分ことThe Stone Roses兄貴の不朽の名盤1thの未収録を集めたという『TURNS INTO STONE』1250円。大大大好きなバンド、演奏力最強。待ちに待った再結成をし今夏、フジロックに舞い降ります。このアルバムの収録曲はライブ盤にも入ってた曲もあるが初めて見たナンバーも。楽しみ。明日車中で聴こう。

Turns Into Stone

Turns Into Stone

これだけ買ってサービス券で不足になった160円で購入できました。大満足。うっしし。