金城武は過小評価されている?

今日の産経新聞夕刊を眺めているとシネマコーナーで気になる記事が。

今週の一本でアキ・カウリスマキ監督の新作『ル・アーヴルの靴みがき』が取り上げられていた。フリーライターさんがつまらん解説を載せて紹介。皆さん絶対観ましょう!

それはどうでもいいんだけど、その記事の下に、金城武の文字が!
どうやら新作が公開されるらしい。『捜査官Ⅹ』という香港・中国映画。アクションスター、ドニー・イェンと共演の武術を題材にした映画らしい。

で問題は新聞に載ってた監督ピーター・チャンのインタヴュー。

「本来、北野武ソン・ガンホが演じると似合う役を、彼は新境地を開き、演じきった。もっと評価されるべき俳優」とチャン監督はたたえた-

とある。ん?褒めてるんだろうな。
だけど、日本人的感覚からすると、いま評価されてない風の軽く下してる様にも聞こえんでもない。

金城武ウォン・カーウァイに見いだされて一連の作品で一躍スターに。『ニューヨークデイドリーム』でハリウッドデビューをするなど日本でも大人気だった。
2000年を過ぎてから少しずつ元気がなくなったが、ジョン・ウーレッド・クリフ』で復活。2009年の『レッド・クリフpartⅡ』以降映画出演はなかった。

なぜ映画に出ていなかった理由は知らんが低迷しているのは間違いない。
彼は演技が飛び切り上手とは言えない。セリフ回しも上手いとは言えない。しかし醸し出す雰囲気が抜群に魅力的でいい男、声も非常にセクシーなんだ。
そして2002年の日本のドラマ『ゴールデンボウル』なんかでも見せたちょい抜けた弱虫役をやらせるといい味を出す。ウォン・カーウァイ作品で見せた憎めないキャラもそれだろう。

それと俺の勝手な想像だけど、彼は頭の悪い監督連中には扱い難いのではないかと思う。金城武は語学が堪能で、自分の意見もはっきり言えるタイプ。確か映画監督志望もあった。要は頭が良すぎるように見えるのだ。それが魅力でもあるが仇となることもあるのか。

俺は金城武氏は大好きな俳優さんなので、年取って渋みの出てくるこれからの活躍で才能が開花すると信じている。


2012年1月エスクァイア香港

恋する惑星』『天使の涙』は彼の評価を今からでも見出し再評価すべき傑作。


恋する惑星 [DVD]

恋する惑星 [DVD]

ゴールデンボウル DVD-BOX(4枚組)

ゴールデンボウル DVD-BOX(4枚組)

ネットの産経ニュースにも記事内容は違うが同じような特集が出ている。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/120420/ent12042008060007-n1.htm

結論、金城武は過小評価されている!